ミャンマー
張子木型
 002

 
ミャンマーの張子木型です。 なんの動物かと考えました。
この首の長さはキリン?
でもミャンマーにキリン?と不思議に思いましたが、
黄色く彩色された張子を見ると、やっぱりキリンの木型でした。
美しいプロポーションです。
なぜミャンマーにキリンなのか?
まだ宿題は終わっていません。

 
正面から見ると、痛々しい傷が頭から顔、首、腹に入っています。
張子木型の運命です。 
この木型に紙を重ねて貼り付け、最後にこの部分に刃物を当てて
バッサリと型を外します。
首の割目に紙が残っているのが見えます。


 

いままでに何千枚の紙を貼られ、
何千個の張子キリンが作られたのでしょう。
しっかり仕事をしてきた道具です。

 
 
お尻もプリっとして、割れています
左右の足の長さが違いますが安定しています。
びっこのディオニソスの友達かもしれません。
お尻の所々に張った紙が残っています。


 
横になってお腹を見せてもらいましょう。 
白い紙が張り付いて残っています。
4本の足の内側にも型を外すときの割れ目があります。

 
左脚付け根に釘がでています。
足が折れてしまい修理をした跡のようです。
紙が張り付いていてボコボコした感じがたまらないです。

 
釘が出ています。この角度からだと修理の跡がよくわかります。

 
顔のアップです。なんだかとっても愛らしいです。
左耳がカットされていて、まるでさくら猫のよう。
左耳ということは雌でしょうか。

古くなった木の色が美しいです。



 
愛用している腕輪を首に掛けてみました。
大きさの参考にしてください。

 

 
ヤンゴンの国立博物館で写した写真です。
うしろのほうに首の長い張子きりんの姿があります。
古い張子木型とは対照的な彩色の元気で明るい動物たちです。 
郷土玩具ですから、あまり渋いと子供たちも泣いちゃいますから。




 サイズ:高さ29㎝×幅11cm(胸からお尻)×厚み6㎝  重さ416g
 価格:¥32,000(税込・送料込)

timortext@gmail.com
またはinstagramのDMまでお気軽にご連絡ください。 

木の動物一覧に戻る