インドネシア 西ティモール
アトニ人 祖霊像 
 005

 
右手を胸に当て敬意を払っているようです。
正面から見ると人型のようですが、この木彫は鰐を模った祖霊像です。

写真が傾いているのではなくて、この像が傾いています。
本来は土の上に置かれたりするので
このくらいの傾きはなんの問題もないのです。
村で傾いていることを指摘すると、反対に不思議がられます。
自然界は有機的ですから。

 
 
横からだと、ワニ感がでています。
祖霊像のワニなので、ワニが擬人がされると、
やはり漫画に登場するワニのようになりますね。 
尻尾と後ろ足で立っています。それとも尻尾で座っているのかな。
 
ティモールではワニは水の神として崇められています。
ワニとの婚姻やワニを助けたお礼に水牛が贈られたという
神話がティモールにはあります。
人間も自然の一部として、動物たちに敬意を払い
仲良く暮らしていた時代のお話です。 
 
 後から見てもやっぱり傾いています。
何か白いものがついていますが、ペンキとかではなく、
自然のものです。

 
底を見てみましょう。
ここから祖先様の暮らす世界に引き込まれそうです。
渦巻いています。
ワニを崇拝するティモ―ル人はもちろんワニを食しません。
自然災害が起きると
「誰かがこっそりワニを食べたから、ワニの神様が怒っている」
そんな噂を聞いたこともあります。

 
最後にお顔をアップです。
奇妙さとお茶目感がまじりあったような表情です。
全身渦巻いています。

置いた時に傾いたままでもご機嫌に立ちますが、
5mm弱のものを噛ませば直立します。


 
 
 愛用の腕輪を足にしてみました。
大きさのご参考にしてください。


サイズ:高さ25×幅7×厚み7㎝ 重さ441g 
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